「さよならテレビ」という映画を観ました(2020/05/30)。
監督:土方宏史
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薄っぺらいメディアリテラシーはもういらない
『ヤクザと憲法』監督&プロデューサーが描くテレビの自画像
東海テレビドキュメンタリー劇場第12弾
これは裸のラヴレター
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というキャッチフレーズ。
一般視聴者からすると、この映画自体が、薄っぺらい作品だ。
内部告発的な内容の作品を作ることは、内部にいる人間にしたら勇気が必要だったり、リスクを負ったりするものだとは思うが、あくまで、内部にいる人間の話。
はじめから違和感はあったけれど、「ドキュメンタリー」と呼ぶには、メディアリテラシーが低すぎる。
皮肉だとしても、つまらない。
ドキュメントを名乗らなければそれなりに楽しめたとは思う。
自戒の意味を含めた作品でドキュメントを名乗るのであれば、もっともっと痛みを伴ったものにするか、
事実を淡々と積み上げるか、やりようはあったと思う。
内部告発的な作品を作ろうと思ったが、あれこれ手かせ足かせをつけた結果、中途半端な苦笑しか得られないような作品に仕上がった、というのが感想。
「人生フルーツ」はよい作品だったのに。
「ヤクザと憲法」も悪くなかったのに。
残念。