「食の安全を守る人々」という映画を観ました(2021/09/07)。
監督:原村政樹
プロデューサー:山田正彦(元農林水産大臣)
出演:山田正彦(元農林水産大臣)、ゼン・ハニーカット(マムズ・アクロス・アメリカ創設者)、河田昌東(元名古屋大学理学部助手)、稲葉光國(民間稲作研究所)、ドウェイン・ジョンソン(モンサント裁判原告/ラウンドアップ被害者)、鈴木宣弘(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)、田口操(こどもの園 園長) ほか
語り:杉本彩
若干の既視感があった。
そうだ、「フード・インク」と似ている。
「フード・インク」を観たのは、2011年5月。
その時の感想には以下のようなことを書いていた。
- アメリカでの食肉のチェックは、ずさん
- そしてずさんであるにもかかわらず当局はお墨付きを与えている
- モンサントの最大株主は、ブッシュ大統領一族とロックフェラー?
- 巨大企業は、今までは大量生産で安価なものを供給していた
- いろいろな情報が流れ、現在はは安全志向にトレンドが移ってきている
- 消費者は結局安いものを選ぶのか
- 一般消費者が安いものを何も考えずに選ぶのであれば、行政が何か手を打つべきではないだろうか
- 日本では、まずマスコミがマスゴミであるし、このような映画はできなかった可能性も高い
- その意味ではアメリカは、いい国
なかなか盛沢山(-_-;)
10年遅れではあるが、日本でもこのような映画ができたことは喜ばしい。
(「フード・インク」は食肉の話で、「食の安全を守る人々」は遺伝子編集の話がメインという違いはあります)
ただ、プロデューサーである山田正彦氏は元農林水産大臣です。農林水産大臣時代に何をしたのか気になるところ。
(結局、現状に成果が反映されていないようなので、確認する気にならない)
一番衝撃を受けたのは、長野県上田市での農薬空中散布の話。
空中散布をした後、子どもの体調不良などが顕著に発生する、ということだ。
現在は改善に向けて動いているようではあるが、
「食の安全を守る人々」は、長野県上田市でも上映されているので、長野県上田市の方は是非観ることをお勧めしたい。
長野県上田市に限らないが、行政の自分勝手さもよくわかるorz
アメリカでの裁判では、約320億円の賠償判決も出ている。
もし、日本で裁判になり、賠償判決が出るようであれば、ハイエナ士法人が群がるかもしれません。
そうなったら面白いかもですね(苦笑)
ピーター・バラカン氏のコメントが多くを物語っている。
わが家は安全な食料を確保するために30年以上前から「生活クラブ」の会員になっていますが、あの頃に比べたら日本の状況は更に悪化しています。とにかくこの国の政府が最優先しているのは国民の健康ではなく、アメリカの企業の利益です。背任行為としか言い様がありません。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
結局、10年前と同様、
日本の行政は信用できない。
自分の身は自分で守る。
ということにつきるのかもしれないです。
映画のタイトルは「食の安全を守る人々」ですが、「食の安全を壊す人々」というタイトルでもよかった気がする(-_-;)
遺伝子編集で抗生物質の影響があることは、考えが至っていなかった。
エビデンスがないから規制しない、では手遅れにならないか。
手遅れになっても、行政は誰も責任を取らない。
これは、ミドリ十字でも同じ図式。
コロナワクチンは、接種人数が大多数に渡るので、大きな問題は起きない可能性が高い。
とはいえ、異物が混入する程度の検査体制や治験結果のデータの信ぴょう性など、私は信用できない気持ちがタブンにある。
さらに、二回接種しても感染するケースもあるという。
マスゴミは「リスクよりも利益が上回る」と喧伝している。
きちんと検証したうえで報道しているのだろうか?
政府の意向に沿った専門家の意見を垂れ流しているだけではないのか?
別途、鑑賞中、少し違和感があった語り(ナレーション)。
スッと話が入ってこないというか、ナレーター的ではないというか(-_-;)
エンドロールを見ていたら語り(ナレーション)は杉本彩さんでした…
上映後、中曽根直子さん(浮島ガーデン代表)、玉城卓さん(ソルファコミュニティ代表)によるトークイベントがありました。
専門用語なども多く、1回観ただけではわからないところもあるので、2回以上観てもよいかも、という話がありました。
(もちろん、ほかにもよい話がありました)
もし、2回以上観ないと内容がわかりにくい、ということであれば、作品としてはもう一工夫が必要だった、ということにもなりかねないです。
何十年も前になりますが、私は農学部で分子生物学も授業であったためか、特に難解というところはなかったです。