スポットライト

スポットライト 世紀のスクープ」」という映画を観ました。

監督:トム・マッカーシー
キャスト:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバー 他

桜坂劇場にしてはかなりメジャーな部類の映画で、アカデミー賞の作品賞、脚本賞を受賞した作品です。

内容は、アメリカの「ボストン・グローブ」紙が、長年黙殺・隠ぺいされてきたカトリック教会の神父による児童虐待のスキャンダルを暴くというもの。
日本という宗教色があまりない国にいるとわかりにくいが、カトリック教会というのは相当な巨大組織で、それを糾弾するような行為は多方面から妨害にあったりしがらみや心理的葛藤があったりということになっています。

弁護士や裁判所が黙殺していたのかもしれない事象でも、アメリカではジャーナリストが公にするという文化のようなものが根付いている。これは、末端の記者たちだけではなく、責任ある立場の人たちが自分の判断で仕事をしているということだろう。

ストーリーの中ではけっこう大きなポカがあったことで事件が公になるのが数十年遅れてしまった可能性があるが、そこもサラッとながら盛り込まれていることはある意味好感が持てる、かもしれない。失敗は失敗として隠ぺいせずに受け止める、ということで。

昨今の日本では、政府に批判的なテレビキャスターが姿を消すご時世という風評もありますが、民度や教育による賜物なのかもしれませんね。

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