「Start Line(スタートライン)」という映画を観ました(2017/06/16)。
監督:今村彩子
出演:今村彩子、堀田哲生 ほか
耳が聞こえず、コミュニケーションも苦手な今村彩子監督が自転車で日本縦断するロードムービー。
自転車を乗って旅をする人としては初心者で、
コミュニケーションもあまり円滑でなく。
映像としてはホームムービーのような印象で、
正直首をかしげてしまった。
辛口で言えば、不器用な方がそれをどうにかしたいと思って旅に出てみたけれど、旅に出ただけではなかなか次のステップまで進めない、もしくは、伴走者に頼ってしまう、ということを記録した映画、ということになるだろうか。
しかし、なぜか112分という長さにもかかわらず
眠らずに観ることはできた。
今村彩子という人は本当に映画監督なのだろうか? と思ったので少し検索してみたら、「珈琲とエンピツ」「架け橋 きこえなかった3.11」という映画を撮っていて、いずれも評判はいいようです。
いろいろな制限はあったのだろうけれど、長旅ではトラブルがないほうが珍しい。
日程に余裕を持たせ、のんびりと、すべての事柄を楽しめるくらいおおらかな気持ちで自転車を漕いでもよかったのではないか、と思った。自転車を漕ぐこと自体が目的でなかったらなおさら。
「Enjoy it!」とスクリーンに投げかけたい気分だった。
(もう少し自転車旅の練習をしてから日本縦断に出発していれば、もっと楽に、もっと楽しく旅ができたのでは、とも思った)