サンマデモクラシー

サンマデモクラシー」という映画を観ました(2021/07/03)。

監督・プロデューサー:山里孫存
ナビゲーター:うちな~噺家・志ぃさー(藤木勇人)
ナレーター:川平慈英

登場人物:玉城ウシ(たましろ うし)、下里恵良(しもじ けいりょう)、瀬長亀次郎(せなが かめじろう)、ポール・W・キャラウェイ、友利隆彪(ともり たかとら? 読み方がわかりませんでした…)、翁長雄志(おなが たけし) ほか

沖縄テレビ放送、2作目の映画。
1作目は「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」。
ちなみに「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」のプロデューサーも山里孫存さん。
(監督は平良いずみさん)

サンマデモクラシー」は、アメリカ統治時代の沖縄のドキュメンタリー風?映画

サンマには輸入関税がかけられていたが、物品税法を定めた高等弁務官布令十七号に「サンマ」の文字はなかった!
ということで、サンマに輸入関税をかけるのは不当、として魚の行商をしていた玉城ウシさんが琉球政府を相手に徴収された税金の還付訴訟を起こした!
というのが掴み。

琉球政府の上にアメリカの高等弁務官が君臨していたイメージですかね。

裁判を支える弁護士の下地恵良さん(下地ラッパ)や、友利裁判の友利隆彪さんなどのエピソードも交えて、エンターテインメント性豊かに物語は進んでいく。

ちなみに、沖縄では昔、サンマは食用ではなく、マグロを獲るための餌だったんだって。

それぞれの人物が個性的で魅力がある。
下地恵良さんの生い立ちはある程度時間をかけて描かれているが、この方の半生くらいでも一本の映画になりそうでした。

ウシ、トラ、カメ、など生き物にまつわる名前の人が多いのも何気に面白いw

エンターテインメント性も多くありながらも、終盤は現在の沖縄とも絡めていて、期待を外さなかったのがとてもよかった。

翁長雄志県知事と菅官房長官のやりとりのほかに、瀬長亀次郎さんと佐藤栄作首相との論戦シーンも観たかったな。
米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー

ポール・W・キャラウェイさんが言ったとされる
「自治は神話」
「日本政府は二枚舌だ」

という言葉は興味深い(映画に出ていたかどうかは定かではない(-_-;))

個人的には、玉城ウシさんが田中角栄さんに似ているとか、佐藤栄作さんに似ているとかっていうのが一番ツボだった(笑)

戦後すぐのことではあるが、「民主主義(デモクラシー)」を掲げていたアメリカが沖縄で行っていたことを、アメリカ人には知ってもらいたいですね。

戦時中ではなく、戦後のことで、統治・支配、自分たちの都合を押し付けるに当たって、いかに杜撰かつ強引・横暴なことをしていたか。
恥ずかしくて「民主主義(デモクラシー)の国」なんて言えなくなるんじゃないでしょうか。

また、きょうは舞台挨拶(アフタートーク?)もありました。
舞台挨拶では、映画の背景や観客の中にいらっしゃった、映画の登場人物に縁がある人の話なども聴けてよかった。

パンフレットも、映画や舞台挨拶では聴けなかった背景などが書いてあり、よかった。
パンフレットにはもう少し、過去の新聞記事とかが入っていたら、さらに読みごたえがあったかも。


沖縄の桜坂劇場が先行公開ということで、これから全国で公開していく予定になっていますが、舞台挨拶があったら、是非足を運んでみることをお勧めします。
パンフレットもお勧めです。
ドキュメンタリーには映画には描き切れない背景などもたくさんあるでしょうからね。

また、、本作は、1972年5月15日の沖縄の祖国復帰を意識して、5月15日に試写会をスタートしたそうです。

50年前は高等弁務官というのがいて、わかりやすく論理破綻してそうな強権を発動したりしていた。
今は日本政府が「安全のため」ということで、辺野古が唯一と言って新基地を作ろうとしているが、辺野古が唯一である理由は明確に説明できていないと思われます。

自分たちの都合で言っているだけで、論理破綻していると思うのだが、経済やお上に逆らう無力さを知っている人たちが加担して、基地建設は進んでいく。

アメリカ側には交渉の余地を見い出せる可能性があるかもしれないのに、日本政府が潰している、ようにも見える。

密約絡みで祖国復帰をして禍根を残し、日本になって50年経っても、50年前と根本的にはあまり変わっていないようにみえる。
否、表面的にわかりにくくなっていたり、交渉相手が日本政府になっている分、始末が悪いともいえるかもしれない。

沖縄の「今」が始まった1972年5月15日 “沖縄の一番長い日”ドキュメント【WEB限定】

残念。

サンマデモクラシー|映画情報のぴあ映画生活

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