「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」という映画を観ました(2020/02/05)。
監督:平良いずみ
語り:津嘉山正種
出演:坂本菜の花 ほか
北陸中日新聞の新聞コラム「菜の花の沖縄日記」という連載を持っていた中学生・坂本菜の花さんを通して感じる沖縄を綴ったドキュメンタリー映画、という感じか。
珊瑚舎スコーレというフリースクールに通う、おじい、おばあ、若い人、などの映像も混ざる。
おそらく沖縄テレビ放送初の映画製作。
平良いずみさんは沖縄テレビのキャスターですが、映画監督もやるとは。
作品は、女性ならでは、ということは特に感じず、テレビ岩手製作の「山懐に抱かれて」と同じような雰囲気で、テレビ局が作ったドキュメンタリー、いくつかのドキュメント番組(テレビ)を一本の線で繋げて映画にした、というような感じ。
文才はあるんだと思う。
長いものに巻かれる、式の思考をもっともらしく語る大人が悲しいし、情けない。
積極的に巻かれるならまだましか。
自分も生活していかなければならない、家族を養わなければならない、だから受け入れる、であれば、
戦うことを諦めた、戦うことを辞めた、ということを自覚する必要がある。
それはいい。
しかし、戦っている人を疎ましく思うのは、どうだろうか。
気持ちとしてはわかる(;^_^A
自分ができないことをしている人を見れば、自分が諦めたことを追う人を見れば、自分を省みなければならなくなってしまうので、見たくない。見たくないから疎ましく思う。
だが、しかし。このような人たちこそ、長いものに巻かれる、という空気を強く後押しする存在となっている。
いわば、長大な者(本作であれば政府や行政か)の思惑どおりに動いてくれる存在。
便利屋さん。
もちろん、長大な者が私利私欲に走ったり、周りに目を向けずに物事を進めたりという姿勢が一番残念なことではあるが、えてして、そのような長大な者を祭り上げる人たちがいるものだ。
そのような存在にはなりたくないものだ。