劇場版 おいしい給食 Final Battle

劇場版 おいしい給食 Final Battle」という映画を観ました(2020/04/05)。

監督:綾部真弥
キャスト:市原隼人、武田玲奈、佐藤大志、豊嶋花、辻本達規、水野勝、直江喜一、ドロンズ石本、いとうまい子、酒向芳 ほか
脚本:綾部真弥、永森裕二

おいしい給食」は、2019年10月からテレビ神奈川などで放送され、反響を呼んだらしいオリジナルTVドラマで、その劇場版が本作という位置づけ。
テレビドラマの脚本は、綾部真弥、永森裕二、田口桂が回によって変わったり共同だったりという状況。

内容は、随所に笑いがある。
ドラマも観てみたい気がする。
給食を食べるしーん、個人的には若干長過ぎでしたけど。

市原隼人の飛びぶりもいい。
武田玲奈は可愛さもいい。

しかし、ラストが気に入らない。
長いものに巻かれろ、という無味さがある。
監督、脚本の綾部真弥さんは1980年生まれ。
さとり世代は、もっと後の世代ではないか。


映画で長いものに巻かれろ、と刷り込まれた観客は、長いものを覆すことはできない、と諦めてしまう。
そんな人間が増えて、無気力になり、今の、民意を無視する、専門家の意見を聞くというのはうわべだけで、実際は自分の主張のみを通す、文書は(忖度されて)改ざんされる、そんな安倍政権に繋がってはいないか。

舞台は1984年の設定なので、「生徒数が増えて」という設定は妥当ではある。
しかし、人口ピラミッドを見ればわかるように、生徒数はその後、減少に転じることが予測できている。
つまり、「生徒数が増えて」ということを理由にして民意に反する政策を決定した判断は愚かな可能性が高い、
とも言えないか。

愚かな判断をした政治、行政を正すこともせず追認する。
一番無責任なのは追認するヒトだ。
いわば、いじめを周りで囃し立てるだけのヒト。
そうして衆愚政治ができていく。

この映画は、そんなことを助長している。
非常に残念だ。

給食愛が感じられる作品(それがどんな愛かは別としてw)、
随所で笑いがある作品、キャストも楽しい作品、
なだけに、非常に残念だ。

上記一点だけで、この作品は推せない。。。

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